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転職エージェントは役に立たない -デメリットと調査結果-

この記事は約14分で読めます。

この記事では転職サイトではなく、転職エージェントを利用して転職または復職を考えている方に、「転職エージェントを使って転職するくらいなら、自分で企業に直接連絡して交渉する方がいい」という理由について説明します。

それなりのキャリアがあり、より条件の良い職場に転職を希望されている方で、自分のスキルアップを堅実に行える(行っていた)方が対象となります。

今の環境を変えて、もっと良い環境で働きたい!自分で探すのは面倒だから代行を依頼したい!なんかよく分からないけど広告でよく見るし、とりあえず使ってみようかな?など転職エージェントになんとなく登録してしまった初心者の方(はじめて転職エージェントを使う方)はよく読んでください。

転職エージェントについての調査、分析に60時間以上かけてから初回の執筆をしています。

転職エージェント=人材紹介会社の利用に慣れていない、初めてという方が不利益を被らないような内容にしています。

「過去に利用したが嫌な思いをした」という方も再び利用するための参考になるかと思います。

「働く」ことに疲れてしまった・疑問をもってしまった、働き方を変えたい、再び働きたいという人の参考になり、あなたの人生がより良く、また、あなたの価値が社会に正当に認められ、あなたの活躍が社会貢献につながれば嬉しいです。

転職とは? -本記事の対象者と転職について-

仕事・転職に関する心理学的な見方は多岐にわたり超複雑なので、以下に分かりやすくまとめました。

  1. 動機付けと欲求: 仕事の継続や転職を考える際、個人の動機付けや欲求が重要な役割を果たします。欲求階層理論によれば、人は物理的なニーズから始まり、安全、所属、尊重、自己実現のニーズへと進んでいきます。仕事の継続や転職を考える際には、これらの欲求のどのレベルが満たされているか、そして新しい職場がそれらの欲求をどの程度満たす可能性があるかを考えることが重要です。
  2. ストレスと適応: 転職は通常、新しい環境や役割への適応を伴います。これによりストレスが引き起こされる可能性があります。ストレスが個人の能力を超えると、適応が妨げられる可能性があります。そのため、転職を検討する際には、新しい環境にどの程度適応できるかを評価することが重要です。
  3. 自己概念とアイデンティティ: 仕事をするというのは、個人の自己概念やアイデンティティの重要な要素となります。転職を検討する際には、新しい職場や役割が自己概念にどのように影響するかを考える必要があります。自己概念に合致しない環境や役割に身を置くことは、個人の幸福感や満足度に影響を与える可能性があります。
  4. 自己効力感: 自己効力感は、個人が目標を達成するための信念や自信の度合いを表します。転職を検討する際には、新しい職場や役割に対する自己効力感が重要です。自己効力感が高い人は、新しい環境や役割に適応しやすく、成功する可能性が高いとされています。

これらは一部の心理学的視点ですが、転職を考える際にはこれらの要素を考慮することが重要です。

あなたは仕事に何を求めますか?何を得ていますか?

現在の仕事の継続や、転職には人それぞれ様々な理由があると思います。

この記事では「(他の)企業が欲しがる人材だが、埋もれてしまっている人」を対象にしています。現在勤めている企業では当たり前となっているあなたの価値は、他の企業からみたら「ぜひ欲しい」人材かもしれません。あなた自身は気が付かなくても、他の企業からみたらそうみえるかもしれません。あなたの価値を埋もれさせないよう、今の働き方を見直してみてください。

なんとなく不満があるのであれば、転職活動をしてみてください。いい転職先が無ければ今の勤め先で働き続ければいいだけのことです。より良い条件の労働環境は主体的に探しましょう。とは言ってもなかなか行動に移すのは大変です。「自分で探す」のが難しい(腰が重い)ので転職エージェントというサービスを利用する人が多いのです(転職エージェントの会社は約19000社もあり、年間で60万人が利用しています)。

転職エージェントに登録する

本気で転職する気はない、今の自分の市場価値が知りたい、今より条件の良いところがあったら転職したいなど、いろいろな理由で転職を考えると思います。本記事では転職エージェントの利用について説明します。

まずはどこでもいいので登録しましょう。できればあなたの専門に合っているエージェントを選びましょう。

ここで注意点が一つあります。転職エージェントに登録したらそのエージェントとのやり取りができる環境が整ってから、転職エージェントに登録をすることです。なんとなく登録してはいけません。


1. 転職エージェントに登録する(2以降ができる環境になってから登録してください)

転職エージェントとの面談の日付を決めます。


2. 転職エージェントの担当者と面談する

エージェント(担当者)にはこちらの転職条件を守るように念を押してください。タイミングとしては、はじめは担当者から質問をしてきて、向こう主導での会話にしてきます。「転職の条件は・・・」的な話が出たらこちらが主導となり、細かく転職条件を全て伝えましょう。伝え終わったらあとは時間の無駄なので、「条件に合う求人以外は転職しません」と言い切っても良いでしょう。最後に転職条件に合う求人があったら教えてください。今日はありがとうございました。」と話しを終わらせましょう。エージェントとの関係は内定が決まるまでの短い期間です。仲良くなる必要は全くありません。職場の悩みとか相談しなくてもいいです。

伝える内容は、あなたのキャリア、資格、性格特性、長所と短所、転職条件の5つで十分です。登録時に記載しているかもしれませんが、面談でも伝えてください。登録時に記載していなければ、後で担当者に転職条件だけは確実にメールなど文章で伝えてください。


3. 希望する求人の紹介を受ける

転職条件を満たしていない求人を紹介されたら担当者の変更を検討してください。

条件を満たしており、「いいな」と感じた求人があればその企業に応募してください。応募の仕方はあなたにお任せします。


4. 書類添削・面接対策

転職エージェントを利用して求人に応募する際は、履歴書や職務経歴書の添削を担当者がしてくれます。あまり時間をかけずに、自分なりに作って添削してもらいましょう。添削後は修正し、また添削してもらい完成させます。

面接対策もしてくれますが、対面でない限り役には立ちません。電話の場合は時間の無駄なので断るか早めに切り上げましょう。「過去にどんな質問をされたのか」とか教えてきますが、そのほかのネガティブな情報(面接官の態度が悪い、こちらの話を聞く気がない、など)は教えてこないので、情報が偏っている(エージェントは内定を依頼者に取らせたいから企業のマイナスの情報は言わない)からです。

面接の対策をしたいなら、面接の対策を本業にしている専門家に依頼しましょう。転職エージェントは内定を取らせるのが目的です。

転職エージェントを利用して求人に応募する際は、履歴書や職務経歴書を希望する企業に届けてもらうよう依頼しましょう。


5. 企業との面接・内定

企業との面談日時の調整がつけば、転職先の企業と面談をします。その後、採否が出てエージェントからその連絡がきて内定となりますが、内定を受ける前に労働条件は確認しましょう。希望する条件でなかった場合はお断りしても良いです。「労働条件通知書」と「内定通知書」が一緒になっている場合があるので、注意してください。

どんなものであれ、「書類」が届き「契約のためのサイン・認可」を他者に依頼されたら、「認可はいつまでにするのか」を確認し、「書類の確認」を落ち着いた環境でしてください。

転職エージェントの迷惑な電話・メールへの対応方法

転職エージェントに登録すると、「転職の意思がある」として登録先の担当者は猛烈に営業(電話など)をかけてきます。はっきり言って迷惑です。

対策として提案するのが、① 自分の希望する条件を明確にして担当者に伝える。② 条件を一つでも満たしていないものは知らせなくても良いことを念入りに伝える。③ ②を守らない担当者はその後の対応も期待ができないので、担当者を変えてもらうかエージェントを変えてください。

エージェントを変える場合に効果的なのは、① 「今の職場での待遇が変わったので転職する意思が無くなった」② 「他に転職活動をしていて、そこで内定が出た」と伝えるとあきらめてくれます(営業が来なくなる)。「嘘はつきたくない」という方は③ 「貴社サービスの利用について、不快な思いをしたため、貴社サービスの利用をしたくなくなった。感情の問題なので私自身もどうにもできない。」と伝えてはいかがでしょうか。この場合は担当者が食い下がってくるかもしれないので、「貴社サービスで転職をする意思がない」とはっきり伝えましょう。

合わせて、登録していたあなたの情報を抹消してもらうよう伝えましょう。電話でもメールでもlineでも良いのでしっかりと伝えると、それが証拠として残りますので相手はそれに従います(何かあった時に民事裁判ができます、という脅しになります)。エージェントも雇われですので個人情報の取り扱いに関しては所属する会社に従います。徹底するならばプライバシーマーク付与事業者かどうかを確認してからエージェントに登録してください。

なお、登録情報が残っていると何年たっても連絡がきます。メールだけでなく電話もかかってきます。

転職条件の伝え方

ここでは簡単にポイントをお伝えします。これ以外にも労働条件で検索してからメモなどに文章化しておくことをおすすめします。


① 年収(できれば、基本給が○○以上で年収が○○以上、など具体的に伝える)

② 勤務地(こだわりが無ければなくても良い)

③ 勤務時間(一日、週、月、年で考えて具体的に提示してください。妥協しない(交渉に応じない)ポイントとして伝えても良いでしょう)

④ 休日(曜日、年間の日数、有給の日数。シフト制の場合は固定の曜日が休みかどうかは重要と考えます)

⑤ 完全週休2日制の企業があれば優先したいと伝える。(実際はどちらでもよいでしょう)

⑥ みなし残業の有無(ない方が良いがあなたの考え方に合わせてください)

⑦ 入社(入職)希望日(ない場合は企業と相談すると伝えてください)


上記以外も転職条件は事前に漏れがないように決めて、担当者にはじめにしっかりと伝えて、妥協しないことも伝えましょう。「その条件では難しい(厳しい、みつからない)と思います。」などとほざいたら「では結構です。担当者を変えてください。」とはっきりと伝えましょう。もっと有能な担当者はいるはずです。いなさそうであればエージェントを変えてください。

普通のエージェントは内定の出やすい転職先を紹介したいとは思いますが、それは自分の事しか考えれない人。良いエージェントは難しい条件でも前向きに取り組み、探してくれる、あなたの事を考える人。あなたの担当がどちらのタイプで、あなたはどう判断し選ぶかはお任せします。

余談:転職条件を曖昧にした場合 

まず、担当者が有能か無能か、どんな人なのかの判断が難しくなります。そのため、様々な不利益があなたに生じる可能性があります。

一例を出すと、依頼者(あなた)に相談なく、企業と労働条件を決め、内定を出し、契約させてくる。です。

依頼者は転職条件に「年収の希望はない」とした。(現在の年収よりも低い提示はないと思っていた。また、年収は重要なので企業との交渉前にエージェントが聞いてくると思っていた)

ある企業と面談、適性検査をすませ、内定待ちとなった。

今まではメールでのやり取りであったが、エージェント(担当者)から「内定が出た。電話で話がしたい。」と連絡がきた。

電話で話をし、電話中に労働条件通知書(兼内定通知書)を電子メールで提示してきた。

「読み合わせと確認をする」と言い、通知書の内容を担当者が読み始めた。

読み終わると「これで良ければ同意してください。」と言い、内定が決まったことになった。

電話が終わってから、通知書を読み返し、年収が-50万になることに気が付き、通知書への同意の取り消しを伝えた。

慌てた担当者は年収の交渉をしたが、年収は変わらなかった。(今後の働きをみて年収は上がる、と言われた)

担当者はそもそも年収の交渉はしておらず、相手(企業)の言い値で依頼者を売っていた。

内定が出るという事は稟議にかけられており、その契約内容を変えることは時間がかかります。内定が無くなることも考えられます。依頼者は不安を感じます。

他の労働条件は良かったので依頼者は労働条件に同意し内定を受けた。

提示された年収では副業をしないと生活ができないので、休日に副業をしている。

あなたの人生がかかっているのに、自分の事しか考えないエージェントもいます。普通の転職エージェントは内定が決まれば報酬が出るので、内定を取ることが目的です。依頼者の働きやすさや年収には興味がありません。あなたが転職条件をしっかりと提示して、相手に守らせてください。あなたの働きやすさ、余暇時間の充実、人生の幸福度が上がる条件を時間と手間をかけてしっかりと考えてください。

あなたにはキャリアがあり、スキルがあり、埋もれている価値があります。私はあなたの価値を知りませんが、社会は認めてくれるはずです。今の社会(勤め先、コミュニティ)で認められていなくても、他の社会で認められる可能性は高いはずです。

転職条件は妥協しないでください。特に「年収は今より下がるが他の条件は良い」とか「転職者の7割は年収が下がる」とかうまいことを言ってこちらを洗脳し、内定を決めさせようとするエージェントもいるので、騙されないようにしてください。

内定の前に労働条件が提示されていたら、しっかりと落ち着いた環境で確認をしてください。内定が出たら1~2日後に返事をするようにした方が良いと思います。

内定を決める前にやるべきこと

内定通知書を認可するとエージェントは去っていきます。何もしません。本当に何もしません。

入社までに何をしたらいいのか、オリエンテーションはいつで、制服合わせや服装の確認、就業規則は確認できるのか、残業はあるのか・・・。入社前に知りたい情報は内定が出る前にエージェントに確認するようにしてください。

「はい、内定出ました、認可してください。あとはあなた(依頼者)と企業さんでやってください。」これが転職エージェントのやり方です。だって仕事は終わったんだもの。

実際、内定を認可したら「あとは企業さんと直接連絡してください。」と言われました。それまでは「企業さんには電話番号を教えてはいけない、住所も教えてはいけない」と言われていました。「労働条件がおかしいから内定(の認可)を取り消す。」と伝えるといろいろと動いてはくれますが、ほぼ役に立ちません。提示された労働条件は変わりません。

最低限、必要な情報の「内定後は企業側の誰が、いつ、私に連絡してくるか」を内定の認可前にエージェントに確認させましょう。ひどいエージェントは企業側、依頼者のどちらにも「相手方から連絡がある」と伝えるそうです。双方が相手の連絡を待っていたらどうなるか分かっていてそんなことを言うのでしょうね。

まとめ -転職エージェントは役に立たない-

1. はじめに転職条件を明確にエージェントに伝えること

2. 転職条件を守らないエージェントは利用しないこと

3. 内定通知が届いたら、内定を認可する前に、労働条件を確認すること

4. 転職エージェントは、依頼者(あなた)を利用して報酬を得るサービス業(人材紹介会社)のプロ集団であること

5. 転職エージェントに全てを任せないこと

上記5つを忘れなければ転職エージェントというサービスをうまく利用でき、あなたの転職のたすけとなるはずです。


転職には「経験」に伴う数値化されないスキルも武器となりますが、あなたの事を知らない転職先の人にそのことを感じさせる雰囲気・交渉術を持っていない・自信がない方は、資格など分かりやすい武器を用意してください。

収入においても現在の収入で生活は維持できる余裕を持っていてください。

転職は生活と心の安定が維持されている状態でした方が良いと思います。

そのうえで転職エージェントという代行業サービスを利用するのも良いと思います。

「利用する」というのを忘れないでください。転職エージェントの担当者はあなたにとって都合のいい人ではありません。あなたを利用して利益を得ようとする人なのです。

「あなたを利用して利益を得ようとする人」そのことが理解でき、うまく付き合うためのコツがわかれば、あなたがより条件の良い職場に転職するたすけになる可能性はあります。

転職エージェントというサービス業者があなたの役に立つか、立たせるかはあなた次第です。


転職エージェント利用のメリット

希望条件に合う企業に直接連絡して求人がないか確認してくれる。→ 非公開求人を持ってこれる。

履歴書・職務経歴書の添削、面接対策をしてもらえる。

労働条件の交渉を代行してくれる。→ 事前に労働条件を明文化(文章に)して伝えましょう。

転職先の企業との日時調整その他を代行してくれる。

なんとなく自分の価値観が分からなかったのが再発見できる。

転職できる。

転職先の企業が手数料を払ってでも人材が欲しいと思っていて、そこに転職できたという実績ができる。

転職エージェント利用のデメリット

希望の企業が転職エージェントに登録していないと紹介されない

担当者がむかつく

担当者が使えない

担当者との相性が悪かった

依頼者(あなた)が労働条件をきちんと提示していなかったため、希望しない企業に内定が決まってしまう

営業(電話、メール)がしつこい

自分で探した方が良かった、と後悔する

転職サイトで探して、自分でやった方が早かった、と後悔する

転職できるまでに時間がかかってしまった

転職できなかった

誰も得しない(転職エージェントのみ得をする仕組み)

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