勝手に出てくる広告があるので^で消してください

Google Cloud 中級活用: レベル3 – サービス連携とデプロイメントをマスターしよう!

この記事は約6分で読めます。

GCPの基本操作やコスト管理の知識がついたら、次のステップはサービスを連携させ、実際の業務やアプリケーションに応用することです。レベル3では、Compute EngineやApp Engine、Cloud Functionsなどを活用し、具体的なワークフローを構築する方法を学びます。また、デプロイメントの概念やGCP特有のセキュリティ設定についても理解を深めます。


1. GCPサービスの連携: 複数のサービスを組み合わせたワークフロー

GCPの強みは、多様なサービスが互いにスムーズに連携できる点にあります。ここでは、よく使われるサービス連携パターンを具体的に紹介します。

Compute EngineとCloud Storageの連携

データの大量アップロードやバックアップに便利なパターンです。例えば、ウェブアプリケーションがユーザーの画像やドキュメントをアップロードする場合、Compute Engineで動作するアプリケーションがCloud Storageにデータを自動保存し、ストレージコストを抑えながらデータを安全に保管できます。

  1. 手順例:
    • Compute Engine上のアプリケーションから、ユーザーがアップロードしたファイルを受け取ります。
    • Cloud StorageのAPIを利用して、ファイルを自動的に特定のバケットに保存します。
    • Cloud Functionsで画像のサイズ変更や圧縮などの処理も自動で行えます。

BigQueryとDataflowによるデータ処理パイプライン

ビッグデータ分析において、GCPのDataflowとBigQueryを組み合わせたパイプラインを構築することで、リアルタイムデータ解析を行うことが可能です。

  1. 手順例:
    • DataflowでログデータやIoTデバイスのデータをリアルタイムで収集し、処理します。
    • Dataflowから処理されたデータをBigQueryに送信し、即座に分析可能なデータセットを構築します。
    • BigQueryでSQLクエリを使用してデータを解析し、レポート作成やダッシュボードに利用します。

2. App Engineでのウェブアプリケーションデプロイ

App EngineはGCPのフルマネージド型プラットフォームで、アプリケーションのインフラを自動的に管理してくれます。これにより、開発者はアプリケーションのコードに集中できるため、素早くデプロイが可能です。

App Engineでのデプロイメントの流れ

  1. アプリケーションの準備
    App Engineは、PythonやJava、Node.jsなど、複数の言語に対応しています。まずはアプリケーションのコードを記述し、App Engine用に設定ファイル(app.yaml)を用意します。
  2. デプロイメント
    GCPのCloud SDKを使って、コマンド一つでアプリケーションをApp Engineにデプロイできます。bashコードをコピーするgcloud app deploy このコマンドでアプリケーションが自動的にデプロイされ、App Engineがインフラのスケーリングを自動で行います。
  3. バージョニングとトラフィック管理
    App Engineでは複数のバージョンをデプロイして、段階的にトラフィックを新しいバージョンに振り分けることができます。これにより、リリース後のリスクを低減しつつ、安定した運用が可能です。

3. Cloud FunctionsとPub/Subを使ったイベント駆動型アーキテクチャ

Cloud Functionsは、イベントに応じてコードを自動的に実行するサーバーレスコンピューティングサービスです。これにPub/Subを組み合わせることで、複雑なイベント駆動型アーキテクチャを構築できます。

使用例: 新規ファイルのアップロードをトリガーとする処理

  1. Pub/Subでの通知
    Cloud Storageに新しいファイルがアップロードされると、Pub/Subが通知を発行します。
  2. Cloud Functionsのトリガー
    Pub/Subの通知をトリガーとして、Cloud Functionsで処理が実行されます。例えば、アップロードされた画像をリサイズしてサムネイルを生成し、指定したバケットに保存する、といった処理が可能です。

このように、Cloud FunctionsとPub/Subの組み合わせにより、リアルタイムでイベントを監視し、必要な処理を自動化できます。


4. IAM (Identity and Access Management)を活用したセキュリティ管理

GCPでは、ユーザーやサービスに対するアクセス権を細かく設定できるIAMを活用して、セキュリティを管理します。IAMを適切に構築することで、必要最低限の権限のみを割り当て、セキュリティリスクを低減します。

IAMロールの設定

  1. プリンシパルの設定
    プリンシパルとは、権限が付与される対象のことです。ユーザー、グループ、サービスアカウントなどがプリンシパルとして設定できます。
  2. IAMロールの付与
    それぞれのプリンシパルに対して、必要な操作のみを許可するロールを割り当てます。例えば、「Cloud Storageオブジェクトビューアー」ロールを付与すれば、指定されたユーザーはデータを閲覧できますが、削除や編集はできません。
  3. サービスアカウントの活用
    プログラムがGCPのリソースにアクセスする場合、サービスアカウントを作成して適切な権限を付与します。これにより、アプリケーションに不要な権限が与えられるのを防げます。

5. Cloud MonitoringとCloud Loggingによるモニタリングとロギング

GCPを運用していると、リソースの稼働状況やパフォーマンスを把握するために、モニタリングとロギングが欠かせません。Cloud MonitoringとCloud Loggingを活用して、アプリケーションやインフラの状況をリアルタイムで監視しましょう。

Cloud Monitoringでのモニタリング

Cloud Monitoringでは、仮想マシンやデータベースのCPU使用率やメモリ使用量、ネットワークトラフィックなどを監視できます。必要に応じてアラートを設定し、異常が発生した際に通知を受け取ることができます。

Cloud Loggingでのログ管理

Cloud Loggingでは、アプリケーションやシステムから収集されたログを一元管理します。例えば、アクセスログやエラーログを分析することで、障害対応のスピードを向上させることができます。特定のログが記録された際に通知するアラート設定も可能です。


次のステップに向けて

レベル3では、GCPをより実践的に活用するためのサービス連携方法や、デプロイメント、セキュリティ、モニタリングについて学びました。ここで学んだ知識を使い、さらに高度なアプリケーションやワークフローを構築してみましょう。次のレベルでは、GCPのネットワーク設定や高度なデータ処理技術、スケーラビリティを意識した設計方法について学ぶことになります。


これで、GCPのレベル3に相当する内容のご説明は完了です。さらに次のステップを進めていきましょう!

引き続き、Google Cloud Platform (GCP)のレベル4に進みます。この段階では、GCPをさらに高度に利用するために、ネットワーク設計や負荷分散、スケーラビリティの確保を重視します。また、大規模データ処理や高度なセキュリティ機能を導入し、複雑なシステムを安定的に運用するための設計もカバーします。

コメント

タイトルとURLをコピーしました