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Google Cloud入門: レベル2 – 実践的なサービスの活用法を理解しよう!

この記事は約6分で読めます。

レベル1でGoogle Cloud Platform (GCP)の基本的な概念や主要サービスに触れましたが、ここからはもう少し実践的な操作やサービスの使い方を詳しく解説していきます。GCPを使いこなすためには、サービスを個別に知るだけでなく、それらをどのように活用していくかが重要です。レベル2では、特にCompute EngineやCloud Storage、BigQueryなどの主要サービスについて、もう一歩踏み込んだ使い方や設定方法を学びます。


1. Compute Engineの詳細な使い方: 仮想マシンの設定とカスタマイズ

仮想マシン(VM)は、クラウド上でサーバーを利用するための基本的な単位です。レベル1では仮想マシンの立ち上げ方を学びましたが、ここではCompute Engineの仮想マシン設定をさらにカスタマイズして、より実用的な環境を整えていきます。

仮想マシンの設定: もっと深いカスタマイズ

  1. マシンタイプの選択
    GCPでは、利用用途に合わせてマシンタイプを選択できます。例えば、開発やテスト環境として使う場合は「e2-micro」などの低コストマシンが良いですが、機械学習やビッグデータ解析を行う場合は「n1-standard-8」や「n1-highmem」などの高性能マシンが必要です。
  2. OSイメージの選択
    Compute Engineでは様々なOS(オペレーティングシステム)を選択できます。一般的なUbuntuやDebianに加え、Red HatやWindows Serverなども利用可能です。さらに、アプリケーション用にプリインストールされたイメージ(例: LAMPスタック)もあるため、目的に応じた選択ができます。
  3. ネットワーク設定
    仮想マシンは、外部との接続方法やセキュリティを考えることも重要です。Compute Engineではファイアウォールの設定を行い、特定のポート(例: HTTPの80番ポートやSSHの22番ポート)のみを開放することが可能です。セキュリティを高めるために、必ず必要なポートのみを開放しましょう。

自動スケールの設定

複数の仮想マシンを使って負荷を分散させる「オートスケーリング」も利用できます。オートスケーリングを設定することで、アクセスの増減に応じて自動的にサーバーの台数が調整され、常に最適なリソースが確保されます。


2. Cloud Storage: データの保存とアクセス管理

Cloud Storageは、Google Cloudで利用できるストレージサービスです。個人やビジネスのデータ管理に利用できるだけでなく、ウェブサイトやアプリのデータを保管する場所としても役立ちます。ここでは、Cloud Storageをより効率的に活用するためのポイントを紹介します。

バケットの作成と設定

Cloud Storageではデータを「バケット」と呼ばれるコンテナに保存します。バケットは、各プロジェクトで1つ以上作成できますが、適切な設定を行うことで安全かつ効率的にデータを管理できます。

  1. リージョンの選択
    データを保存する地域(リージョン)を選択することで、アクセス速度やデータ保護のレベルを調整できます。例えば、日本国内からアクセスする場合、「asia-northeast1」など日本に近いリージョンを選ぶと高速アクセスが可能です。
  2. ライフサイクル管理
    Cloud Storageには、保存しているデータの寿命を管理する「ライフサイクルルール」があります。例えば、古いファイルは自動的に削除する、もしくは低コストなアーカイブに移行するなど、コストを抑えるために設定できます。

データアクセスとセキュリティ設定

Cloud Storageに保存されたデータは、個別のアクセス制御(ACL)やIAMポリシーでアクセス権を管理します。デフォルトでは公開されていませんが、ウェブサイトの静的コンテンツとして使う場合など、特定のファイルだけを公開設定にすることも可能です。


3. BigQuery: データ分析のための基本操作

BigQueryは、GCPの中でも非常に強力なデータ解析ツールです。データサイエンスやビッグデータ解析に活用できるため、業務のデータ分析を行う上で欠かせません。ここではBigQueryを使って簡単なクエリ(データ検索)を実行し、データの活用方法を体験してみます。

BigQueryの基本クエリ操作

  1. データセットとテーブルの作成
    BigQueryでデータを扱う際には、「データセット(データの集合体)」を作成し、その中に「テーブル(表形式のデータ)」を置きます。例えば、「sales_data」というデータセットを作成し、そこに「2023_sales」というテーブルを追加して、各商品の売上データを格納します。
  2. SQLクエリを使用したデータ抽出
    BigQueryでは、SQL(Structured Query Language)を使ってデータを検索、集計、加工します。例えば、「SELECT * FROM 2023_sales WHERE amount > 1000」のようなクエリを実行することで、売上金額が1000を超えるレコードを抽出できます。
  3. 料金とコスト管理
    BigQueryは分析したデータの容量に応じて課金されます。データ量が大きい場合、無駄なクエリを避けて、目的に合ったデータのみ抽出することが重要です。無料枠もあるため、最初は少量のデータで試すことをおすすめします。

4. GCPのリソース管理とコストコントロール

Google Cloudを使い始めると、様々なサービスやリソースを利用する機会が増えますが、これらを適切に管理しないとコストが膨らんでしまう可能性があります。ここでは、GCPのリソースとコストを効果的に管理するための方法を紹介します。

プロジェクトごとの予算設定とアラート

GCPでは、各プロジェクトに予算を設定し、コストが一定の割合に達した時点で通知を受け取ることができます。予算管理を行うことで、無駄な支出を抑え、必要な範囲でのみクラウドリソースを利用するようにしましょう。

不必要なリソースの停止と削除

使っていない仮想マシンやストレージがあると、思わぬコストが発生します。特に、実験や学習用に作成したリソースは、利用後に必ず停止または削除する習慣をつけましょう。Compute EngineのVMインスタンスは、停止しても料金が発生しない一方で、削除しない限りディスク料金が発生します。


5. Google Cloudの学習リソースとコミュニティ活用

GCPは広範なサービスを提供しており、学習には継続的な情報収集が大切です。GCPの公式ドキュメントや、YouTubeのチュートリアル、コミュニティフォーラムも活用してスキルを深めていきましょう。

GCP公式ドキュメントとチュートリアル

Google Cloud公式のドキュメントには、各サービスの詳細な使い方が記載されています。また、Google CloudのYouTubeチャンネルでは、エンジニアが基本的な操作方法から実用的な活用法まで動画で説明しています。

Q&Aフォーラムやユーザーグループ

オンラインのフォーラム(例: Stack Overflow)や、GCPのユーザーグループも積極的に活用すると、疑問が解決しやすくなります。他のユーザーと意見交換を行うことで、新たな視点やノウハウを得ることができます。


次に進む準備

ここまでで、GCPの基本的な操作と主要サービスの概要、さらに効率的なコスト管理方法について理解が深まったと思います。次は、さらに特定のサービスを使いこなしていくための詳細な設定方法や、APIの利用方法など、より高度な実践に進んでいきましょう。

引き続き、次のレベルとして、Google Cloud Platform (GCP)のレベル3における内容をお届けします。このレベルでは、各サービスを組み合わせて具体的なソリューションを作り上げる方法や、GCPでのデプロイメント(展開)プロセスを理解することが目標です。また、セキュリティ管理や効率的なリソース運用にも焦点を当てます。

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